SLJ、始めました。
海釣りの一種にジギングという分野があります。ジグという鉛またはタングステンでできたオモリ状のルアーを海底まで落としてシャクる釣りです。
PEラインという伸びが少ないラインが普及して発達してきた釣りですが、従来この釣りはブリやヒラマサといった大型の青物を、重ためのジグ(100-200g、あるいはそれ以上)で釣るという、聞いただけでもだいぶマッチョな釣りでした。リールの大きさとかも"これを使えというのか...?"ってくらいバカデカイものを使います。
そんなジギングに転記が訪れたのは2013ごろの事、伊勢湾あたりだったそうです。
https://funq.jp/salt-world/
ここ10年そこらで発達した釣りは実は結構あるのですが、別に釣りの歴史を整理している人がいるわけでもないのであんまりちゃんとした出典があるわけではありません。10年前くらいに高級魚のイサキが軽めのジグで釣れるということに気づいた人が現れて、以降全国的な広がりと人気を見せているということのようです。厳密な括りがあるわけでは実はないのですが、使うジグが40-60g程度なことから"スーパーライトジギング"、略してSLJと呼ばれるようになりました。
SLJの特徴
まず改めてこの釣りですが、水深60m程度までがターゲットの釣りです。ジグは重さ30-80gまで、60g前後をメインに使います。SLJ用のロッドは大体カタログスペックは80g程度までとなっていることが多いです。PEラインはイサキ狙いの場合0.8号、玄界灘のように青物も多く釣れる場合は1.2~1.5号あたりを使います。
https://plus.luremaga.jp/2023/
マッチョじゃない釣り
リールは3000~4000番位のジギングと比べるとかなり小さいものを使うので、僕みたいにマッチョじゃない人や女性向けのスペックです。ちなみにフルスペックのジギングでは8000番のリールとか使いますが、普通の人は見たら大きさに(値段も)かなりビビると思います。
あと地味なところですがこの釣りは船釣りなのでガイドさんが釣れる場所に連れてってくれます。船代は10000~20000円くらいのことが多いです。魚探も装備しているので、場合にもよりますが自分で岸から釣るより比較的ノーフィッシュ率は低いと思います。
ジグが底についたのを判断するのが少し難しいですが、それさえクリアしたらあとは底から10-20m程度ジグを竿でしゃくりながらリールを巻いて、また底まで落として...を繰り返すやり方自体は比較的シンプルな釣りです。
食べて美味しい魚が、色々釣れる
日本人にとって釣りといったらやはり食!元々この釣りはイサキ狙いから始まっていますが、釣れる魚自体はイサキだけでなく、フラットフィッシュや根魚ももちろん、青物類(ブリとかヒラマサとかですね)も!他にも人気の釣りは色々ありますが、ここまで食べて美味しい魚が色々釣れる釣りはあまりないような気がします。
不意の大物も釣れる
場所にもよりますが、基本はジギングなので大型の青物も掛かったりします。釣れても最高にエキサイティングですが、食べても美味しいヤツですね。ちなみに僕の地元から近い長崎県の壱岐沖(玄界灘周辺)では青物の回遊が多く、冬場はSLJと言いながら基本青物狙いになります。下の写真は冬場のSLJでかけた青物、多分ヒラゴですが結構大きそうに見えて青物としては小さめの部類(!)になります。ちなみに、福岡~佐賀沖に位置する玄界灘は全国的に青物釣りで有名で、その先の七里ヶ曽根は大型のブリジギングの聖地的な場所だったりします(※ここはSLJはやらないですw)。
最高の定番はこの子です
色々揃えるのも釣りの楽しみですが、この釣りで超定番となっているジグがあります。それは
ダイワ TGベイト SLJ
他にも定番と言えるSLJジグにはメジャークラフトのジグパラ、isseiさん(バス釣りで有名な村上晴彦さんのブランドですね)のネコメタル、ジャッカルのバンブルズジグ、大物狙いにはシマノのペブルライトなどがありますが、このダイワのTGベイトはちょっと別格かなといったところです。
メインはイサキくらいを想定して作られているジグなので、青物が多いところで釣るときはフックを大きめのに交換したりします。
ポイント佐賀店の店長さんに、大きいの釣れますよ!と勧められたはいいが、いきなり大きすぎる魚が掛かって一発で殉職したペブルライト君
スーパーライトジギング、船釣りなので船酔いすることもありますが、つっても食べてもなかなか楽しい釣りなので興味のある方是非。