Kalessin Action ― The Never Ending Endeavour ―

地震・火山専門の研究開発員のブログ。あららぎハカセ(理学)。つくばで高いところに行くモノ🛰の中身を作ってます。

話題にもならないIFREEを誰か助けてくれ④ 〜エピローグ〜

一応お断りしておきますが、少なくとも現在の時点で僕にJAMSTEC、IODP、IFREEに直接的な利害関係は存在しません。僕が大成した暁には研究プロポーザル書いたりなんかもあるかも知れませんが、はっきり言ってそんなこと、誰にもわかりません。むしろ、”こんなこと書いてる”って言ったらクラスメートの女の子に"Really? Is ** your ENEMY?"って言われた位です(^^ゞ

まぁ、なんせこっちの大学院に入りなおしてまだ2カ月(←初心者)なんで、ちょっとぐらいは誤解が入っているかも知れません。

先日文部省のほうで予算が出たみたいです。リンクがどうも切れてしまっているようなのですが、IFREE(地球内部ダイナミクス研究)に関しては予算要求1295000000→予算額1093000000と、人件費を控除した額から半額(予算要求×0.4×0.5)と、最悪の事態は避けられたものの、非常に厳しい内容になっています。使えるお金が一気に半額って、どうするか想像もつかないのですが…コメントは250件。他のメジャーな案件が1000件以上あるのに比較すると関心が低かったといえます。
IODP、つまり掘削事業のほうは5%減程度(それでも減額自体はIFREEより多いのですが)となっています。これは研究が航海という削減の余地があまりない性格をもつものであるため、研究内容に支障が出ない範囲で削減となったようです。

冒頭に利害関係はありませんとは書いたものの、これだけ減額をくらったのなら、先何年かはJAMSTECでの採用は見込めないでしょう。もとからそのつもりだったものの、思わぬところで自身も政権交代のあおりを食らった形になっています。

実は担当教官はWHOI出身で冷戦前後(!)に在籍していた世代なのですが、WHOIでさえ近年は財政が逼迫しているとのこと。平和な時代になって海洋系のような重厚長大型のサイエンスはどこも厳しくなっているようです。この点についてはまたちょっと書こうと思います。


おまけ
巽先生のサイエンスカフェの小学生の感想
子供って妥協したら絶対に納得しないんですよ。どうも、マジで語っていたみたいですね。彼らしい。