Kalessin Action ― The Never Ending Endeavour ―

地震・火山専門の研究開発員のブログ。あららぎハカセ(理学)。つくばで高いところに行くモノ🛰の中身を作ってます。

もっともドス黒い悪

昨日、親族を差別されるような発言を某インターネットサービスで食らった。


即座に抗議したが*1、逆に自分の非常識*2な発言を棚上げにして”君の考え方がずれている”とやられた。先日”差別する人は差別していることを認めたがらない”というエントリを読んでさもありなんと思ったのだが、数日後にそういう現実に直面するとは思ってもみなかった。おそらく彼はこれを例え読んだとしても僕に被害妄想だの大げさだのと言ってくるだろう。事実彼は、そうした。せめてこれを読んでるそして良心があろう人に伝えたいが、

気付かない差別(悪)、これこそ最悪である。


差別で一番怖いのが、先入観や、正統性*3のもとで行われる差別である。差別がまかりとおっていた時代、なぜ人は差別ができたのか。それが差別であり、悪と気付かないかったからである。今現在において、部落、性、ハンセン病、人種による差別は、悪であり、絶対に避けなくてはならないと基本的に皆知っている。残念ながら残ってはいるが、基本的な知識としては確立されている。だが、条件さえそろえば、どこにでも起こりうることなのである。僕は自分が“XX人”というときも細心の注意を払っている。やりすぎといわれるかもしれないが、外国人という言葉は、基本的には使わない。それでも気付かないうちに心の隙間に入り込むのが差別なのだ。実は僕も自分の内なる差別に気付いてぞっとしたことは、幾度もある。幸いなことに、どれも軽微で人を傷付ける前に修復している。少なくとも、そうであると信じたい。


先の例だと、限定的な状況でしか意味をなさない発言だし、ほんのものの例えだったかもしれない。但し見ている人が500人を超えると絶対に意味をなさない場合が(1-(該当する確率))^500と指数関数的に低下することに意識が向かなかったようだ。そんな人間が科学気質でブログをつづるなどとのたまっているというのは、正直言って頭が痛いが、エセ科学の意味合いでつかっているのかもしれない。なら、いい。内容も害のないものだったし。


本人は無自覚のようだし、逆にそういう立場になって分かるような目にあってほしいとも断じて思わないのでそれでいいのかもしれない。が、なにせ自分の大切な人である。不愉快なので情報をブログのフォローも含め、全てシャットアウトした。残念だ。正直太平洋の向こう側の言霊に涙するとは夢にも思っていなかった。


罪を憎んで人を怨まず、どこかで気付かないうちに軌道修正してくれるだろうか。

*1:もちろん誰がそのカテゴリーに該当するとは言っていない。

*2:あまりに不適切かつ強烈なので、書かないが、それすらも分かっていなかったようだ。

*3:もちろん大きな落とし穴に気付いていない