Kalessin Action ― The Never Ending Endeavour ―

地震・火山専門の研究開発員のブログ。あららぎハカセ(理学)。つくばで高いところに行くモノ🛰の中身を作ってます。

太平洋中央海嶺の幻想

メインラボの隅っこで作業していると○ミリーがやってきました。

”Run,メインブリッジに行ってみなさいよ。綺麗だから。”
”(へーどんなもんだろう)いいんですか?”
”こっちのログはとっているから。


一緒に行こうか?


ちょっと待ってほしい。これではまるでシチュエーションが”お母さんといっしょ”ではないか(゚Д゚)


”いや、大丈夫ですよ!”


実際のところ、○ミリーが何を言わんとしているのかさっぱりだったのですが、とりあえずブリッジ(つまり操舵室)に行ってみることにしました。

ブリッジにたどり着くと真っ暗です。夜間は照明を落としていて、人も数えるくらいでした。操縦自体はオートなのか、人間を配置はしているものの、車や飛行機のような感じではないようです。


さてさて、海上に何かみえるという話なので見てみると...


“白イルカの群れ??”


視界に入ってきたのは海一面に広がる白いゆらゆらでした。もちろん夜です。イルカが海域全面にはねているわけではありません。僕がその夜太平洋中央海嶺上で見たものは


生物発光

The lights on the waves is typically called
bioluminescence.
Bioluminescence is the production and emission of light by a living organism . Its name is a hybrid word , originating from the Greek bios for "living" and the Latin lumen "light". Bioluminescence is a naturally occurring form of chemiluminescence where energy is released by a chemical reaction in the form of light emission.


海中の発光性の微生物が淡い光を放つことがあるのですが、僕が見たのは海域全体にわたる大規模なものだった訳です。僕の網膜に写った淡い光は写真におさめるべくのないものでした。が、その様子はあまりに幻想的で、現実離れしたものでした。僕が目にしたうっすらとした緑色の、波間にただよう淡い光の群れ。僕の心にだけ鮮やかに焼き付けられています。