Kalessin Action ― The Never Ending Endeavour ―

地震・火山専門の研究開発員のブログ。あららぎハカセ(理学)。つくばで高いところに行くモノ🛰の中身を作ってます。

どうぶつしょうぎほしいぞー!

なんとなく某お姉さまのブログっぽくタイトルをつけてみました。


どうぶつしょうぎ (Let's catch the Lion!) ボードゲーム

どうぶつしょうぎ (Let's catch the Lion!) ボードゲーム


どうぶつしょうぎというのは2008年に、女流棋士北尾まどかさんがルールを作り、藤田麻衣子さんがデザインした、簡略版の将棋です。公式サイトはこちら


升目は3×4といたってシンプル。将棋の駒はライオン(王将)、ぞう(角。ただし動けるのは一マスのみ)、きりん(飛車。同じく一マスのみ)、ひよこ(歩)の4種類のみ。本将棋と違って打ち歩詰めや二歩などの反則がないので幼稚園前後のお子さんにも教えやすいです。


値段は1500円。公式のガイドブック(なくても遊べます)が800円で購入できます。一番安い将棋セットが1000円位であることを考えるとやや高いですが、駒、盤共に作りが非常にいい上に、ちゃんと桐箱もついているのでちょっとしたプレゼントにもいいみたいです。大人も子供も一緒になって遊べることを考えると使い勝手がいい一品だと思います。



かなり前になるのですが、どうぶつしょうぎのイベントも開催されていて、有名なアマチュア棋士の金子さんや、森内俊之九段*1(!)なんかも楽しんでいらっしゃいます。小規模ながらもこうしたイベントはちょこちょこ開催されるのかもしれません。


寄せの手筋200 (最強将棋レクチャーブックス)

寄せの手筋200 (最強将棋レクチャーブックス)

金子さんによる将棋の終盤の名著


升目が小さいので必勝方法かなにかあるのではないかというかたもいらっしゃるかもしれませんが、どんなに頑張っても78手が最短だそうです。だからアマチュア強豪の方や永世名人も楽しめるんですね!わかります!


いかんせん普通の将棋だとちょっとみんな熱くなりすぎるし、マニアックすぎるので、これくらいならちょうどいいんじゃないかとおもいます。楽天ねこまどショップで買ったら英語版のルールペーパーが付いてくるし、各国版の説明書もGoogle Docsで公開されているので海外へのおみやげにもいいでしょう。個人的にはぜひ反応を見てみたいです。


もともと結構な売り上げ(普通の将棋より売上が多い?)を誇っていたようなのですが、先日テレビで取り上げられてまたちょっとしたブレイクになっており、あちこちで品切れ状態になっているようです。たしかに色々と適度な知的刺激が必要なお子さんにはこれは非常に良い教材だと思います。また、個人的には将棋やそれに類するゲームは一家庭に一つ位あっていいとおもっています。でも、テレビなんかで取り上げられてここまで反応が極端だとどうしたものかというか、少し怖いという気がします。いずれは落ち着くのでしょうが。


お子さんがどっぷりはまって、才能があると確信された場合は、おおきなもりのどうぶつしょうぎで鍛えて、魔太郎こと渡辺竜王打倒をすりこんでみるのも一興かと思います。


おおきな森のどうぶつしょうぎ

おおきな森のどうぶつしょうぎ

おおきなもりのどうぶつしょうぎは、将棋の国際化のスタンダードとなるのか!?

*1:18世名人の資格保持者。羽生善治とは小学生の頃より激戦を繰り広げ、対局数は100以上を数える。羽生さんに代わって最多冠となった年もあった。いわゆる"羽生世代"の一人。こんな人とどうぶつしょうぎなんてシュールな感じがしますが…