Kalessin Action ― The Never Ending Endeavour ―

地震・火山専門の研究開発員のブログ。あららぎハカセ(理学)。つくばで高いところに行くモノ🛰の中身を作ってます。

目の敵

捕鯨問題を扱っているときからでしょうか、僕は環境保護団体を目の敵にしてきました。無論、彼/彼女らの行動が世論に環境保護喚起させ、”環境”が本来利潤追求の企業においても重要なキーワードになったのは、多少は、認める。

但し、いくらなんでも程度があります。

彼らはしばしば行きすぎた行動をとります。たちが悪いのは自分らが正義と思って入ればほとんど違法となりうることでもやらかしてしまうことです。環境保護団体が政治と結びついたとき、彼/彼女らの正義はいとも簡単に個人を蹂躙します。村上春樹氏のスピーチでいえば本来”卵”の側で語られるストーリーが”壁”になってしまうのです。

…危うく今度の調査が彼らの暗躍で潰されそうになった。

振り返ると正義程怖いものはないと思います。ある意味単純な悪よりも組織で効率的に、平気で人を傷つけてしまいます。

そもそも自分が今のように直接環境とは関係がない地熱をやり始めたのは論理的・政治的にやると、どうしても話がまとまらなくなる環境問題に直接触るのが嫌気がしたからです。僕が学部時代勉強していたのは”地球環境工学”と名のついた土木・造船そして資源工学です。お分かりかと思いますがどれも前世紀環境破壊の代名詞として通っていたものです。それなりに大きい大学だったのですが、そんな世間的に見ればまともな大学でさえこれだけ偽善的なネーミングができるのです。おかげさまで、自分の専攻だった資源産業も完全に目の敵です。