Kalessin Action ― The Never Ending Endeavour ―

地震・火山専門の研究開発員のブログ。あららぎハカセ(理学)。つくばで高いところに行くモノ🛰の中身を作ってます。

 俺は蓮舫参院議員を支持する、あえてだっ!② 〜事業仕分け続き〜

 一応弁解しておきますが彼女がかつてキャンペーンガールだった程の美貌の持ち主だからではありません。確か毛利さんの報道のとき顔をみて”またずいぶん綺麗な人だなあ〜”と思っていたら、タレント出身だったのですね。

 テレビなどのメディアなんかではどうしてもインパクトの強い部分だけ報道されるので、実際に全部聞いてみると印象が全く違うことに今回は驚くことが多いです。我々はあくまでサイエンティストなのでできる限り一次情報に当たって正確な議論をしたいものです。仕分け人についてもいろいろな批判がなされていますが、実際に聞いてみると”教えていただきたいのですが”とか”素人考えなのですが”とか、真剣ながらも随分と慎重な表現が入っているのに気付きます。まぁIFREEの時みたいにいちばん上の人が天下りであることをバッサリやることもあるようですが。

 スパコンはどうも復活みたいですけれども、あのプレゼンを聞いている限りでは説明責任を果たしているとは到底思えませんでした。新聞はこぞって「”2位ではだめなのか”という科学技術立国を否定しかねない発言が蓮舫参院議員を中心に」と口をそろえて(これだっておかしなものだ)掻き立てていましたが、べつに彼女が中心になって攻撃していたわけで決してはなかったです。先鋒はどうも過去に地球シミュレータにかかわった専門家でした。おまけに”2位ではだめなのか”の本当の主旨は”国際協調でもっと事業を効率化できないのか”でした(これは蓮舫参院議員)。確かにそうだ。スパコンにしてもシェアが大きいグループの技術を使ったりすれば安くていいものが作れる気がします。維持費数十億って、この国の博士全員に給料やれるくらいじゃないですか。専門分野には本質的に素人でも理性的な判断は十分可能なのです。もともと”国民目線で予算をオープンに検証する(あるいは削る)”のが今回の最大の目的なのですから、”素人の拙速な判断はだめだ”という個人攻撃でやってしまうのは単純に科学者の奢りと考えています。最終的には日本がどれだけ世界の科学に貢献するかを予算の基準にするわけですが、説明責任は税金を使う以上きちんと果たす必要があると思います。逆にいうと、説明責任を果たしていたのに、予算を廃止とかだと、議論の意味がなくなるわけです。個人攻撃より、むしろ、こうしたプロセスを検証すべきです。

 今回報道をみている限りでは仕分け人もちょっと負担が重すぎるなぁという気がします。はっきりいって彼らを攻撃するのは本当に簡単です。あまりに簡単すぎます。が、先日のtwitterでの会談みたいに本人の立場が危うくなっている(1)ような話を聞くと、真剣にやっているだけにやりきれなくなります。まぁ、政治家というものは多かれすくなかれそうした側面を帯びているのではないかと。

わかりやすいまとめ http://d.hatena.ne.jp/hebita164/20091122/1258906023

最初に広瀬香美さんが蓮舫参院議員を激しくいじっているのを読んで冒頭の事実を知りました。カットされていますが蓮舫参院議員”わたしもディレクターなら同じことしていたかもしれません”の箇所で広瀬香美さんが”蓮舫さんやさしいなあ(号泣)”のシーン(?)があります。

(1) "kohmi みなさん、今夜、ハッシュドタグを使ってみなさんと一緒に出来なかったことを、ご理解くださいね。今、蓮舫さんにとって、微妙な時期であり、いろいろな問題を抱えておられ、それが叶いませんでした" 個人攻撃は避けたいものです。