Kalessin Action ― The Never Ending Endeavour ―

地震・火山専門の研究開発員のブログ。あららぎハカセ(理学)。つくばで高いところに行くモノ🛰の中身を作ってます。

餃子の冬 究極VS至高のメニュー!

 先日、食のエキスパート別家風味大先生から"このレシピでUSAで究極の餃子をつくってみなさい"と啓示があったので、


"キタァァァァァァァァァ――(゚∀゚)――!!"

といわんばっかりに餃子に挑戦してみることにしました。僕は餃子については定評があって、渡米する前に自宅で家事手伝いをやっていたときに”お店で作ったみたいに美味しい”とまで母に言わしめていたのでした。
ただ、僕の餃子は完成形ではありませんでした。それは


皮が、手作りではない


そう、僕の餃子はたねはバランス良く調合できているものの、皮が既製品だったのです。たしかに皮を作るのは大変だ。それに既製品のほうが形よくできます。でも、それじゃあ味の追求になりません。父さんがいってたっけ


"君の料理は途中で…進化する"


せっかくUSAに来たのです。この点はぜひ追求しなくてはなりません。しかもクラスメートの中国人の女の子から


皮から手作り餃子


なんて刺激的なものを見せられては黙っているわけにはいかないのです。
僕は決意して近くのスーパーに行きました。今回のポイントはとりあえず3つ

  • にんにくを使わない(人に会う予定がある時でも安心して食べられる)
  • 米の粉と強力粉で皮をつくる
  • 具はシンプルににら・キャベツ・ひき肉


中身の深い探求は今回はパス。ポイントはやはり米の粉でしょう。僕はこのアイデア某料理漫画から得ていて、いつかはためしてみたいと憧れていたのです。
米粉と強力粉は難なくみつかり、しばし野菜売り場でのこりの野菜を探す・・・が、ここで一つ問題が持ち上がる


くっ・・・・にらがないっっつ!


おそらくアジアンマーケットに行けばオッケーなのでしょうが、これは予想外の展開。しょうがない、ネギで代用だ…
その日はひとまず別の料理を作って、翌日、皮作りからスタート。ちなみに皮の割合は


米粉:200g(1カップ)
強力粉:200g(1カップ)
水:200g(1カップ)
オリーブオイル塩:小さじ1



混ぜ合わせたところ。USA米粉の袋が中央
随分適当でしたが予算不足で量りを買っていないので、これが今の時点での限界でした。皮作りはレシピにはポリ袋にいれて混ぜるとかいてあるケースがありますが、結局ボウルに入れてヘラで混ぜたほうがきちんと混ざるし早いみたいです。
実は皮自体を作るのはそんなに難しいことではありません。はっきりいって耳たぶの硬さになるまでしっかり混ぜればそれでOK。ただ、これを均等に形よく伸ばすのがちょっとコツがいります。しかも手作りなので柔らかい。多分伸ばしてすぐ具を詰めてしまうのが一番要領よく焼けると思います。

のばすのはこんな感じ
今回僕は皮を全部伸ばして、具を作りにかかりました。ちなみにきゃぺつはちゃんとレンジでチンしなくてはいけません。これで味がまったく変わります。あとは簡単、ひき肉とみじん切りのネギ、あとごま油と塩を適量混ぜます。
いよいよ餃子を焼きはじめまず。が、しかし、いくつか焼いてきたところで…



“皮、重ね過ぎてひっついた…(TдT)”


そう、ある程度広げておけばよかったのですが、物資不足でスペースがないため、やむを得ず、ドカッと重ねておいてしまったため、せっかく伸ばしておいた餃子の皮が一体化してしまったのです。こればかりはしょうがありません。詰めるたびに伸ばしなおしました。母譲り要領の悪さが爆発です。

ああっ!


餃子は温度管理ちょっと気を使わないといけないんですが、ヒーターでも中火でOKでした(もちろん水を50ml位入れて蒸し焼きにするのですが)。焼き時間?そんなの


香ばしいにおいがしてくるまで(゚∀゚)♪


ですよ。でも案外ちゃんとできました。餃子自体の難度はそれほど高くないみたいです。


できたっ!100%オリジナル餃子!


さてさて、味は・・・・?


(いや、別に不味くはないんですが、ちょっとフ抜けた感じと餃子の皮の食感が重すぎる…?)


思い描いた境地にたどり着けなくて傷心した僕は原作をネットでチェックして唖然とした。

Y山は蒸し餃子を用意する。「…蒸し餃子、しかも皮は“皮が半透明で中身が透けてみえるわい”」「皮は米の粉で作りました。これを蒸すと実に官能的な舌ざわりとなる。緑色に透けて見えるのはニラ餃子、赤いのがエビ餃子、白いのは魚のすり身」「噛むと、中からスープが口の中にほとばしって」「小籠包と同じ作り方ね。スープの煮ごこりを具と一緒に包んで蒸すと煮ごこりが溶けてスープを包んだようになるのよ」


僕は打ちのめされた。そう、目指した至高のメニューは蒸し餃子だったのだ!それにとどめ*1をさすような絶望的な中身の違い。僕のある日曜の夜は散った。
苦悩の日々は続く。

*1:しかもK原Y山のほうは“至高のメニュー”!まぁにんにくを使わないことと、餃子の皮のうまみはあってたんですが…