Kalessin Action ― The Never Ending Endeavour ―

地震・火山専門の研究開発員のブログ。あららぎハカセ(理学)。つくばで高いところに行くモノ🛰の中身を作ってます。

めくりめく揺れの中で

船酔いで一日ダウンしていた僕は部屋がおんなじだった○ロイさんから一日効く船酔いの薬をもらって翌日ふらふらになってメインラボに出て行きました。僕のしょぼくれた顔をみた教授は


"船酔いは誰にでもある。気にするな(キリッ"


との事。こういうところはバシッと言ってくれる。本当に彼がアドバイザーでよかった。でも船酔いでぶっ倒れてたのは初心者組の女子学生2名&男子学生1名では僕だけだったのでもう○×?!…
さて、船の中ではなにもしなくていいというわけではなく、ちょっとした記録作業があります。航海の記録はコンピュータがやってくれるのですが、これはいつ記録が吹っ飛ぶか分かりません。そこで15分ごとに何があったかを

  • 緯度・経度
  • 風向き
  • 重力計の値
  • 地磁気の値
  • その他作業



このあたりを記録していかなくてはなりません。簡単な作業ですが、これをシフトの人間が分担してやるのです。さらに、今回は地震探査ですので地震計の設置作業があります。細かい調整などはLamont, WHOI, Scrippsから来ていた技官の方がやるのですが、海底に沈めるときは基本的にみんなで共同作業です。ETOMOはかなり規模の大きいプロジェクトで、対象地域の外側はWHOIの地震計を、内側の密にやるところはScrippsの地震計をつかっていました。全部で68個。設置は一週間くらいかかったと思います。実は前年僕はインドネシアのとある火山に地震計を設置に言っていたのですが、その時は研究室の予算があまりなかったので地震計は動くかどうかぎりぎりのものをつ位だったのですが、今回はもう世界最高クオリティの海底地震を山のような技官のサポート付きでどかどかと設置できたわけです。インドネシアに持っていっていた地震計は一個100万位します。僕がヨチヨチ船の上で運んでいた地震計の値段は…?