Kalessin Action ― The Never Ending Endeavour ―

地震・火山専門の研究開発員のブログ。あららぎハカセ(理学)。つくばで高いところに行くモノ🛰の中身を作ってます。

自炊開始

ようやくお給料もでて、生活ができるようになったので、ぼつぼつ自炊道具をそろえることにして、先日買い物に出かけました。
とりあえず刃物系は日本から送ってもらうのでフライパンとまな板と、小さい刃物をそろえることにしました。
フライパンはそろそろいいものがほしいと思っていたので、気の利いた店でじっくり探してみると…


日本でもマーブル加工が販売され始めていますが、ちょっといいフライパンになると今はケミカルフリーのものが出回っているようでした。ルクルーゼは近日購入予定なのでちょっと抵抗があったのですが、両ハンドルのつくりがかっこよかったのでつい(殴)買ってしまいました。とても独身男の買い物とは思えませんが、何分30cmとおっきいので、たぶん10年は使うと思います。そう考えれば安いものです。きっと。フライパンは技物(?)をずっと探していたのですが、ようやく気に入ったものがみつかってよかったです。もう作る人もいないというのに調理器具にこだわっている自分が可笑しかったですが。

ナイフはヘンケルスの果物ナイフを、まな板はOXOの滑り止めがついたのを買いました。ハッキリ言ってこだわりすぎです。たぶんこういう支出を減らしていかないと僕は一生お金もたまらない中流階級になることでしょう。もうこうなったら徹底的にこだわっていきたいと思います。とはいってもフライパンに200ドルとかはしないと思いますが(既に?)。


いためものをしたのですが…鉄板焼き(表面加工がなくて、手入れ・扱いにコツが必要)に慣れていたせいかやや不満。ただし、手入れのしやすさ・使いやすさは値段分あるかなという気がします。もともと表面加工のフライパンはソテー・煮物など、じっくり火を通す料理に向いた調理器具なので、いためものだとどうしても能力を発揮できないのです。熱の通り方は非常にきめ細かい印象を受けました。
今度ミートソースを作ってみる予定です。実家に厄介になっていたころはガス火をぜいたくに使っていたのが今はハロゲンヒーターというのもあるとおもいますが、もう少しいろいろ試してみたいと思います。

ナイフはヘンケルスのものだけあって切れ味抜群です。たぶんアウトドアナイフとしても十分いけると思うのですが、盲点だったのがナイフみたいな形をしているのでマナ板で切りにくいということです。実家から貝印のものが届くのを待ちたいと思います。日本の刃物はドイツ製と並んで秀逸だと思います。そんなに高くないし。
実はアメリカは海産物がそれほど多くなくて、お店ではサケの切り身とせいぜいマグロの刺身くらいです。寿司は非常に人気なのですが、がんばってシーフードのお店を見つけたいと思います。

一昔前はもののデザインとかにはあまりこだわらなくて、フィーリングだけでした。でも、たとえば刃物だと、形が違うだけで使い勝手が全く違ってきます。手入れは面倒だけど出刃包丁の魚のさばきやすさはちょっと他にないし、菜切り包丁の使い勝手の良さは料理の味にも出てきます。ヘンケルスのナイフはまな板の上ではちょっと使いにくくなるけど、とりまわしとかハンドルのデザインとかはシンプルで非常に気に入っています。
身の回りのものの形とかそこに潜んでいる作り手の意思とかを発見できればちょっと人生が豊かになる気がします。

あんまり無駄遣いにならない範囲で自分の料理を洗練させていきたいと思います。