Kalessin Action ― The Never Ending Endeavour ―

地震・火山専門の研究開発員のブログ。あららぎハカセ(理学)。つくばで高いところに行くモノ🛰の中身を作ってます。

上り坂、下り坂

都合、色々な研究機関と、多少の分野を渡り歩いてきました。言葉にするのは難しいですが、研究者やグループ、あるいは分野の"勢い"というか、よい雰囲気というのはあるのではないかと思っています。


例えば優秀な研究者が集まっている分野では端的に論文も多くでていますし、議論も活発に行われます。逆に今一つ研究分野に勢いがないグループはどういう訳かちょっとした集まりでもなんだか元気がない感じになってしまいます。


今滞在している研究機関は建物こそそれなりに古いですが、人の行き来が活発で、何かを聞きに行けばプレプリントがポンポンもらえるという状況です。私も良い雰囲気で研究させてもらっていて、感謝しています。逆に建物が古いだけではなく、全く生気がない感じになってしまっている場所も見たことがあります。足を踏み入れた時は本当に泣きそうになりました。


とあるお店で働いていたことがあるのですが、チェーンで、少なくとも私が勤めていた時はあちこちに新規店舗を出していて、勢いがあったと思うのですが、働いている人もその分心持随分明るい雰囲気だったように記憶しています。


ラボ選び(おそらくは職場選び)の際などもですが、ラボの評判だけではなく、そこにいる人が研究している姿は直に見てみないとわからない感じです。同じ場所だけではなく、たまには別の場所で過ごしてみると、自分の立ち位置のようなものがよく見えてきたりすると帰国が迫った最近、よく思います。

今いるラボ。流石フランス、アーティスティックです。