Kalessin Action ― The Never Ending Endeavour ―

地震・火山専門の研究開発員のブログ。あららぎハカセ(理学)。つくばで高いところに行くモノ🛰の中身を作ってます。

デシモレビュー

帰国した自分ご褒美にデシモ君を買って半年位経ちました。使いどころがなんとなくつかめてきたというか、役割が固定してきた感じがあります。

a)さっと出せる
最大のメリットである手回しは圧倒的です。すぐ思ったことをさらっと書きたいときにはこれしかないって感じです。

b)ペン先が乾きにくい
あえてそう開発されていないせいか、あまり強調されてないところです。空気に触れる部分が少ないからか、普通に考え事をしながら書いていてもいちいちキャップを閉める必要がありません。これは地味なところですが、ペリカンの万年筆と比べると結構な違いが出てきます。飛行機でも一応インク漏れはナシでした(※万一ということもあるのでビニールに入れておいた方がいいとは思います)。

c)野帳との相性が良い
ぱっと出せてぱっと書く目的に一番合ったノートですが、こいつとのインクの相性はバッチリです。

c)ブルーブラックのインクの発色が落ち着いている
結構BBって色の幅が大きいのですが、カートリッジ式インクの発色は暗すぎず、明るすぎずで、ちょうどいい感じです。デシモはインク残量の確認がしずらいので、カートリッジ式の方が便利なのですが、PILOT製のブルーブラックは発色もいいですし、実は耐水性が万年筆インクとしては非常に高い、良いインクなのです。


野帳+BBの組み合わせ。

但し、いいことばかりではありません。

1)結構重い
結構ずしっとした感じなので、長時間書いていると手首に負担がかかる感じがしました。本来万年筆は書き味の軽さから手首に負担がかからないはずなのですが、ペンのバランスと私の書き方があっていない?のか、特に最初は手首がつかれた感じがしました。あと、ペンを出し入れするパーツは作りがいい感じな分、何度も押していると辛くなってきます。

2)飛行機での持ち運びが気になる
キャップ自体は結構しっかりしまるのですが、飛行機に乗るときは一応ビニールに入れておいたほうがいいかもしれません。
3)インク残量の確認がちょっとしずらい
一度インクが切れていたのに気づかず、ペン先に不可をかけてしまい、少し調子が悪くなってしまいました。

4)紙質を選ぶ
モレスキンは使えないことはないですが、滲んでしまう感じなので、使うのをやめました(ペリカンBBは悪くなかった)。優秀なBBとはいえ、あらかじめ紙質との相性をチェックしておく必要がある印象を受けました。コクヨのキャンパスノートは基本OKだと思ったのですが、なんと場所のロット(!?)によって極端に滲むケースがあることが発覚。ただ、安定してかける紙ならフローも良いので、素晴らしい万年筆だと思います。

どこにでも持ち運べて、パパッとだして決まったノートなんかにさらっと書くのはデシモ君です。

まぁ、今の所野帳メインですかね。携帯文具の鉄板です。