Kalessin Action ― The Never Ending Endeavour ―

地震・火山専門の研究開発員のブログ。あららぎハカセ(理学)。つくばで高いところに行くモノ🛰の中身を作ってます。

エアガン充填開始

ちなみに海上地震探査とか聞くと


ダイナマイト爆発させるんですか?


って思う人もいるかもしれませんが*1海底の地下構造を知るにあたっては特定の周期の波動(音ですね)が必要になるのでエアガンという巨大オタマジャクシみたいなやつを使います。正確に言うと波動を出すのはオタマジャクシにぶら下がっているスチールのものなのですが。



使用前にちゃんと音が出るかをテストします。指を鳴らすような音がしたらOKです。

4列のエアガンを同時に発射して、ちゃんと発射されたかどうかはメインラボのモニタで確認できます。“ちゃんと発射されるんだろう?”という声が聞こえてきそうですが、このエアガン、結構デリケート(?)なのでちょくちょくメンテナンスをしないとご機嫌斜めになってしまいます。また、天候によっては何度も失敗して(いくつかがだめでもデータが使えるように、何個もついているのです。)しまうような事態も起こります。先日も書きましたが外洋が荒れるときは本当に半端ではないので、臨機応変に対応していかなくてはなりません。


それにしても船がこいつを引っ張る姿は壮観としか言いようがありません。なんだか船を巨大ナマズが追っかけてきているみたいです。夜ももちろんずっと引っ張るのですが、ライト付きなのでもうあやしさ満点です。


*1:昔の石油探査なんかはこのノリで出てきたデータをえっちらおっちら人の手で計算してたようですが…今は?