Kalessin Action ― The Never Ending Endeavour ―

地震・火山専門の研究開発員のブログ。あららぎハカセ(理学)。つくばで高いところに行くモノ🛰の中身を作ってます。

R&D

再会。

さて、二日目は朝、ポスターと火山がらみの地震のセッションに参加して、午後からはグーテンベルクレクチャーというAGUの地震部門の看板セミナーでした。 スピーカーはレイ先生。地震学の教科書などで知られる人です。冒頭にKei Aki Young Scientist Awardの…

せっせと打ち合わせ準備

さて、学会自体は開始が8:00からですが、会期中に他大学の先生とミーティングがあるのでちょこちょこ資料作りをしています。発表があってもなくても、こうした学会での最大の目的は自分の研究に関心がある人に自分の研究を話すことが最重要課題なので、気を…

AGU一日目。津波と熱水系と

一日目の今日は津波のセッションが多かった一日でした。今年は熱水系のセッションもあらかた一日目だったようで、慌ただしい一日となりました。 AGUというのはサンフランシスコのモスコーンセンターを貸しきって行われるのですが、とにかく人が多い学会です…

到着 サンフランシスコ

今日一日は移動日でした。僕が所属している学科は学生の学会参加の補助の決まりは特に無いのですが、AGUに関しては車と参加費用はとりあえず出してもらえるようです。ただし、車がでるといっても 10時間ドライブ なので結構大変です。しかしタダなので金銭…

港町からの再スタート

明日の朝からサンフランシスコに行ってきます。AGU fall meetingという地球物理関連で最大の学会に出席するためです。色々な事情で僕自身は発表しないのですが、かなりの割合で世界中から出席するので、非常に楽しみです。 発表はしないのですが、実はアポイ…

まだまだ頑張ります

R&D

研究っていうのは基本的に終わりがないというか、きちんと終わらせる技術が必要な分野だと思うのですが、今曲がりなりにも(そう、本当に曲りなりです)一段落はさせることが出来るのではないかという状況です。 自分がこれから研究者としてやっていけるか不…

水・・・水・・・

ようやくもろもろの締切りが一段落している管理人です。来週もまた一件あるのですが・・ ブログ更新がなかなかできない状況がつづいていますが、ご了承下さい。 さて、今本業は(小さめの)地震なのですが、熱水系が僕のコアなのでせっかくなら欲ばりたいの…

世界一熱い思い -IDDP(Iceland Deep Drilling Project)- [3]

マグマ発電というカテゴリー前回の記事を書いてから随分時間がたってしまいました。せっかくなのでこういう話があるということだけでも知っていただけたらと思います。 世界一熱い思い -IDDP(Iceland Deep Drilling Project)- � 最初の記事ではプロジェクト…

気象庁マグニチュードとモーメントマグニチュード

地震発生直後から僕はインターネットで情報収集を続けていたのですが、その際、地震のマグニチュードについての疑問がネット上でくすぶっていることに気づきました。 1) マグニチュードの定義がよくわからない。気象庁は最終的な発表ではモーメントマグニチ…

東北地方太平洋沖の地震について

まずは亡くなられた方に心から哀悼の意を表すとともに、未だに行方が分からなくなっている大勢の方の安否が一刻も早く判明することを願います。また、被災されている方々にもお見舞い申し上げます。 以降の文章についてご意見などありましたら随時受け付けま…

新明解┣┣"辞典

はじめに今やTwitter理系クラスタにはなくてはならないライフハック、いやライフ◯ァックともなった"┣┣"学の現在"から既に半年以上経ちました。もともと┣┣"という単語はマヌケな理系学生がはっきりいってどうでもいい優しさにこだわった結果生まれたものです…

時代を超える錯誤。書きやすさの追求

研究の記録 今現在僕は研究の記録を取るのに 1)解析の考察などをプログラム付きで記録するEvernote 2)ひとまとまりの研究の経緯を記録するラボノート 3)思ったことなんかを全部書きだすノート(ほぼラボノート) 4)ちょっとしたことをメモする野帳 …

行動を、変える。

先日担当教官から "もう少し周囲とコミュニケーションをとるように"*1 との通達を喰らってしまいました。 個人的には色々試行錯誤していたのですが、今ひとつだったようです。 担当教官がわざわざそんなことを言うのには訳があります。僕が所属している今の…

Science? Culture? Education?

What is understanding? What is explanation? I finally find an answer : "structure with importance". Explanation means show your interpretation of essence of knowledge of theory with its context. It seems that a lot of clever people can do …

ある筈のない┣┣”の疑問を全力で挙げていく

アンチテーゼを超えて 僕の辺境ブログにニッチなファンを2〜3人くらい増やしたあの、┣┣"学の現在、あの後反響は様々でした。┣┣"を認める人、┣┣"を拒絶する人、┣┣"に戸惑う人、そして既に┣┣"にココロをゆだねてしまっていた人。。。現在必死の思いで僕が放…

もどらないあの時を

将棋自体は指した事はある人は結構いらっしゃると思うのですが、クラブ活動なんかでみっちり指した事のある人はどれくらいいるのでしょうか。最近は将棋だけではなくて色々楽しい娯楽が山のようにあるので、将棋人口自体も減少の一途のようです。 ところがど…

片田舎でりんごを絶叫する

はぁ?リンゴ?拒絶からハジマル関係 僕が今の担当教官にコンタクトを取る前、どうやら彼がMacを使ってクラスター*1を組んでいるらしいという情報はつかんでいました。クアッドコア4個×10と、数年前に買ったのなら結構しそうな感じの代物です。しかしながら…

RIDGE2000 -熱水系でまわる世界-

先日教授の計らいでRIDGE2000という、”海嶺”とよばれるプレートが出来ている部分を中心に活動している研究者の集まりに参加しました。宿泊費はなんとRIDGE2000の負担です。RIDGE2000のミーティングでは、専門誌の特集号の企画や、レビューの執筆の段取り等が…

"科学は誰のものでもない"

[追記あり]先日性懲りもなくMSNの記事をみていたらおやと思う記事をみつけました。 科学は誰のものか 書き手は竹内薫さん。 「ファインマン物理学」を読む 量子力学と相対論を中心として作者: 竹内薫出版社/メーカー: 講談社発売日: 2004/05/11メディア: 単…

Why do you read papers?

When I was a junior high school student, I misunderstood about advancement of science. At the time, i liked to read biographies of scientists. When I read such biographies, I thought the advancement of science is done by outstanding inspir…

世界一熱い思い -IDDP(Iceland Deep Drilling Project)- [2]

前回大まかなことは紹介しました。今回はもう少し細かい話をしたいと思います。 このプロジェクトは従来型の地熱発電の出力の改善のみならず、より高精度な熱源評価による地熱発電の持続性の向上や、資源量の見直しをも含まれています。従来型の地熱発電は熱…

さあ、どうするっ?

R&D

折角先日プログラムのおかしいところと、テスト用プログラムとの微妙な差の原因を特定したものの、担当教官から”まだはっきりしたわけではないから”と、自分ひとり学会参加が見送られて絶賛凹み中です。おまけに先日受験した英語の試験もスピーキングが全く…

G.D.E.

These days, by the advancement of technology, we enjoy very useful information technology in our works. Recently, the latest advancement of technology significantly affect my research life, which I do not know how long will it take. The ex…

┣┣"学の現在

みなさんはトドという単語をご存知だろうか。といっても某絶滅危惧種とは違う。 これは、トドです。(Wikipedia トド より。)トドというのは、To Doをもじったネットスラングのことだ。よく仕事をやることをtwiterなんかで"トド撃ち"と形容する。かつてネット…

Between Creativity and Imitation part 2

The previous story has important implication for programming. If you develop a software, especially for science, you should make it thoroughly. In order to develop "good code", you need to follow these two simple rule. a) learn hot to use …

Between Creativity and Imitation part 1

Be Creative! "These days, students get used to using others' program and do not know internal functions!" This sentence was told by my previous advisor, who made a three-dimentional numerical model of hydrothermal system 20 years ago. If y…

研究者の流儀

R&D

すっかりご無沙汰になってしまいました。今学期はRAを貰って現在データ解析をがんばっているところですが、下手をすれば半年強やってきたプロジェクトがフイになりかねない事態です。解析手順としては佳境に差し掛かっているのとは裏腹に状況としてはより崖…

Discussion with my advisers

These days, my advisers and I am reading a paper about my research. I explain the contents about the paper and they add some necessary information. I have no experience to read papers with my advisers, but we can do it now because they do …

First name policy and opinions

First name policy is the essence of US culture. For example, Professor Keiichi Aki, the “creator” of modern seismology (it’s not exaggeration!), was called “Aki Sensei! (Professor Aki!)” from Japanese scientists. However, everybody in US s…

世界一熱い思い -IDDP(Iceland Deep Drilling Project)- [1]

IDDPというと、何も知らない地球科学関連の学生は あの、日本のでっかい掘削船のことですよね? とつぶらな瞳で返してくる。が、それはIODP(Integrated Ocean Drilling Program)である。 これは“ちきゅう”です。IODP公式サイトより。 IDDPとはIceland Deep D…